今日の落語、志ん朝の「碁どろ、お若伊之助」です。
碁どろ、は碁に夢中になっている二人の所に泥棒が入ったが、この泥棒も大変な碁好きで、盗ったばかりの荷物を放り出して、二人の碁を見物して口を出し始める…という噺です。志ん朝はうまいですが、たぶん囲碁は知らないですね。でも、囲碁が出てくる落語は、この「碁どろ」の他に「笠碁」や「柳田格之進」もあります。江戸時代は今よりずっと碁をたしなむ人が多かったということですね。
「お若伊之助」は、志ん朝の録音としては2枚目。前に聴いたのが、2001年4月の録音で亡くなる半年前です。今回の録音は1979年2月のものです。親分が根岸と神田を何度も行ったり来たりするのがおかしい噺です。志ん朝は今度の録音の方が生きが良くて勢いがあります。