ローマのヴァチカン美術館は滞在の2日目のローマ観光の日に行こうとしたんですが、例によってすごい行列でしかも閉館が16:00ということで、入ることは出来ませんでした。これも例によって話しかけてきたツアーの勧誘員に色々聞いて、最後の日(5月4日)の11:30からのツアーを予約しました。しかしフィレンツェからの高速鉄道がある意味予定通り90分の旅程で15分も遅れ、ローマテルミン駅から地下鉄と徒歩で何とかその予約した店までたどり着いたのが11:30ギリギリでした。帰りの飛行機は15:15ローマ発なので、13:15には空港に着く必要があり、タクシーで空港まで30分程度かかりますから、ぎりぎり見られて12:40ぐらいまででした。しかし、ツアーの御一行は歩いてヴァチカン美術館に向かい、そこですんなり入れるかと思ったからまた切符の受け取りで待たされ、結局スタートしたのは12時を過ぎていたと思います。時間が全然ないのでガイドは断り自分で勝手に見て回ることにしましたが、中は恐ろしい人の多さでほとんど動きが取れず、やっと何とか見ることが出来たのが以下です。残念ながらシスティナ礼拝堂の「最後の審判」も見ることが出来ませんでした。元からここは予定に入れてなくて急に思い立ってスケジュールに入れたものですから、これだけ見られただけでもましかもしれません。ここで一番印象に残ったのは、地図が壁に貼ってある300mくらいの回廊で、天井にびっしりと貼られた無数の絵です。正直な所、絵が単なる装飾の部品として使われている感じで、しかも下から天井に貼られたものを見ることになり、絵自体もよく見ることができず、そういう風に絵を扱われた画家はいい気持ちがしなかったのではないかと思いました。結局の所、画家の西洋の歴史における地位って決して高くなかったのだと思います。
これで今回のイタリア旅行の写真はおしまいです。