スタージョンの「原子力潜水艦シービュー号」

ここ2週間くらいで、Wikipediaの「原子力潜水艦シービュー号」の項を大幅に書き直した関係で、以前買ったスタージョンのこのノベライズ版も一応読んどかないと無責任かな、と思って読みました。結果、何というか非常につまらなかったです。スタージョンも何でこんな仕事を受けたのかは不明ですが、ほぼやっつけ仕事と言われても仕方がない出来でした。これは映画版のノベライズ版で、あの映画は色々ごちゃごちゃと詰め込みすぎで出来は良くありませんが、この小説に比べればまだマシと言わざるを得ません。ちょっとだけ面白いのが、テレビ版では副長のチップ・モートンは沈着冷静な副官で良くネルソン提督とクレーン艦長をサポートしていますが、この小説ではクレーン艦長と兵学校で同期だったけど、クレーンがいつも1番でモートンが2番目だったという設定になっています。それでモートンはいつも一言多い、頭の回転があまり速くない人物としてして描かれています。ヴァン・アレン帯の火災(?)を核ミサイルで吹っ飛ばすのに、色んな邪魔が入る展開も、このノベライズ版は何か淡々と描写されていてあまり緊迫感がありません。★★。

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