国枝史郎の「山窩の恋」

国枝史郎の「山窩の恋」を読了。「大衆文藝」の第一巻第二号に掲載されていたもの。青空文庫の国枝史郎の作品の中になく、作業中のリストにもありませんでしたが、2015年に出た「サンカの民を追って ―山窩小説傑作選―」という書籍に収録されているようです。お話は飛騨の裕福な旧家に生まれた主人公が、十五の時に両親が流行病で亡くなってしまい、叔父が後見としてやってきます。ところがこの叔父が放蕩者の上に山林投資をやっており、主人公の家の財産をほとんどそれにつぎこんですってしまいます。主人公はそれに対抗するように山林投資をやり始めましたがうまくいかず、次第に盗伐を行うようになります。ある日それが山林の所有者にばれて追われ、山窩の村に逃げ込みます。そこで主人公は山窩の首領格の男の娘であるお吉に惚れられて…というような話です。特に傑作とは思いませんが、国枝の作品にはよく山窩が登場しますので、ああまたか、という感じです。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.