スペース:1999の”Voyager’s Return”

スペース:1999の”Voyager’s Return”を観ました。これまで観た12話の中ではこれが一番良く出来た脚本でした。ある日ムーンベースαが宇宙船の接近を発見しますが、それは地球から宇宙探査に飛び立ったボイジャーでした。(このドラマ放映時点ではまだ計画だけでした。)しかし接近したイーグルは何かの衝撃波を受け、1台は爆破してしまいます。ボイジャーは普通のロケットエンジン以外に、外宇宙航行用のクェラーエンジンというのを積んでいて、核廃棄物を使って中性子線を撒き散らしていました。コーニック司令官は何とか外からボイジャーのクェラーエンジンを止めて、中の貴重な記録を手に入れようとします。しかしバーグマン教授の外からの指令は全てボイジャーに拒否されます。そこにリンドンという男が自分ならボイジャーを操作出来ると言います。実はリンドンの本当の名前はクェラーで、クェラーエンジンの開発者でした。(この辺りはちょっとご都合主義)しかしボイジャー2号の発射の時に大事故が起きて200人が犠牲になり、実はリンドンの助手のジムの両親はその事故で亡くなっていました。リンドンの正体を知ったジムは彼を殺しかけますが、それは失敗し、クェラーはボイジャーのクェラーエンジンを切り、無事ムーンベースαにボイジャーを着陸させることに成功します。しかし、ボイジャーの後を3機のエイリアンの宇宙船が追跡して来ており、それはシドンという文明圏からでした。そのエイリアンによると、ボイジャーを歓迎しようとしたが、クェラーエンジンの自動OFF機能が働かず、その文明圏の2つの世界の人間が皆殺しになったといい、ムーンベースαを破壊しようとします。クェラーはボイジャーに一人乗り込み、シドンのエイリアンに自分だけを罰するように言います。しかしシドン側がそれを聞かなかったため、クェラーエンジンを始動させ、かつ自爆して3機のシドンの宇宙船を破壊します。というかなりシリアスかつ良く出来た話でした。しかしスタートレックの映画版でもボイジャーが異星人に改造されて怪物的存在になったというのがありましたが、近い発想です。ちなみにバーグマン教授は今回もクェラー博士に科学者ポジションは全部取られて相変わらず能天気なことしか出来ていませんでした。

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