黒川伊保子編著の「妻のトリセツ」

黒川伊保子編著の「妻のトリセツ」を読みました。これと「夫のトリセツ」がベストセラーになっているので、どんなものか読んでみたもの。私は結婚していないので別に奥さんのご機嫌を取る必要はありませんが、会社で何故か部下の8割が女性なので、何かの参考になるかと思って買いました。結論から言うと、典型的な「バイナリー」な(0か1かと言った二分法の)発想の本で、人間の脳のタイプを「男性脳」「女性脳」で二つに分けて、それぞれの特徴から妻の扱い方を説明しています。それはそれで参考になるのでしょうが、私はこの本で勧められている夫の言動(例:「君の味噌汁を飲むのも、もう20年になるんだね。」)は、ほとんど出来の悪いホームドラマという感じで、こんな(クサい)セリフを言われたらむしろ吹き出してしまう方が多いのでは。また人間の脳は二種類に分けられる程単純なんでしょうか。例えば私は男性ですが、地図を読むのは得意ではなく方向音痴で、車を運転する時は100%ナビに頼りますし、車庫入れも下手です。大体この人、AIの研究者であって、脳科学の専門家ではありません。またこの本で書かれているような女性脳の特徴は、生物としてのホルモンなどの影響はもちろんあるのでしょうが、それより小さい時の育てられ方の違いも大きいと思います。そういう意味である意味「女性的」「男性的」という偏見というか伝統的な考え方を固定して広めている、といった良くない印象も受けます。まあ話のネタにはなりますが、その程度の本です。

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