ちあきなおみについては、数ヶ月前にベスト盤CDを買いましたが、それにさらに2枚(正確には3枚)追加。相倉久人という人の昭和歌謡史みたいな本の中に、ちあきなおみの「黄昏のビギン」と「夜へ急ぐ人」がすごい、とあったので買ってみたもの。確かにその2曲もいいですが、2枚組の大全集は
・五番街のマリーへ(ペドロ&カプリシャス)
・ルージュ(中島みゆき)
・わかって下さい(因幡晃)
・氷の世界(井上陽水)
・ちあきの夢は夜ひらく(藤圭子)
・アカシヤの雨がやむとき(西田佐知子)
・カスバの女(エト邦枝)
・王将(村田英雄)
等々、「えっ、それも」的な新鮮な驚きがあります。ちょっとちあきなおみさんと一緒にカラオケボックスに行って「え、なおみさん、そんなのも歌うの」と聞くという妄想に入りそうです。特に「氷の世界」は、陽水の初期のシュールというかいかれた世界を見事に自分のものにしています。
「喝采」がヒットした頃は私はまだ小学生でちあきなおみの魅力を十分理解していませんでしたが、今この下の写真なんか見ると、ちょっと前に流行った言い方では本当に「女子力が高い」ですね。イメージだけではなく、実際の性格もそういう方らしく、旦那さん(宍戸錠の弟さん)に尽くして結局歌手を辞めてしまったのは本当に残念でした。