トワイライト・ゾーンの”Back There”

トワイライト・ゾーンの”Back There”を観ました。トワイライト・ゾーンというより、タイム・トンネルみたいな時間旅行ものでした。ピーター・コリガンはあるクラブでブリッジをしながら、タイム・トラベルで過去を変えられるかについて友人達と話していました。その際に1929年の大恐慌のスタートなる10月24日の「暗黒の木曜日」の直前にタイムスリップして、何とか株価を操作出来ないか、という議論になりました。ピーターはクラブを出ようとし、ウィリアムというウェイターとぶつかり、コーヒーがこぼれて彼の服にかかります。その後店を出てすぐ、彼は一瞬気が遠くなり、気が付くと過去に来ていました。それは1865年4月14日で、リンカーン大統領が観劇中に銃で撃たれて死亡した日でした。ピーターは劇場に行って今晩大統領が銃で撃たれると叫び続けますが、当然誰も信じず警察に連れて行かれます。彼は酔っ払っているか頭がおかしいとして牢に入れられましたが、ウェリントンという男が彼の身元引き受け人になり、ピーターを救い出します。ウェリントンの部屋でピーターはワインを勧められ飲みますが、それには薬が入っていてピーターは気を失います。その部屋の大家と、ただ一人警官でピーターの言うことを信じかけていたウィリアムがやって来て、彼を介抱します。ピーターはウェリントンは何処だ、と聞きますが、大家はそんな名前の者はここには住んでいないと言います。ピーターがウェリントンからもらったハンカチにはJ.W.B.という刺繍がありました。大家はそれはここに住んでいるジョン・ウィルクス・ブースのことだと言います。それこそがリンカーン大統領暗殺の犯人でした。何故か暗殺のことを知っていたピーターを黙らせようと薬入りのワインを飲ませたのでした。その後ピーターは気が付くと現在(1961年)に戻っていました。もう一度店に戻って仲間に自分の体験を話そうとします。そこには何故かウェイターだったウィリアムが大金持ちの身なりで座っていました。その話す所によると、彼の曽祖父が警官で、リンカーン大統領暗殺の時にそれを予言するようなことをしたため、警官として出世し、後に実業に転じて大金持になったということでした。つまり、リンカーン大統領暗殺という大きなことは変えられなかったけど、このウィリアムという警官の運命は変えられた、というオチでした。
まあこの手のタイムトラベルもので、過去を変えられない、というのは良くあるパターンですが、このエピソードはそれにほんの少し捻りが入っていて、まあまあ楽しめました。

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