ウルトラQの「2020年の挑戦」を観ました。いわゆるケムール人が登場します。このケムール人も当時の子供に人気があり、ストッキングを頭にかぶせて、ぴよーん、ぴよーん、と飛ぶように走る「ケムール人走り」の真似が当時の子供の間で流行りました。ちょっと後のアポロ11号の月面着陸の時の「ムーンウォーク」にも似ています。またこのケムール人に非常に良く似たエイリアンが、ウルトラマンの最終回で、ウルトラマンを倒したゼットンを操る宇宙人として登場します。若干デザインが違いますが、ほとんど使い回しでしょう。この回には自衛隊?の司令官で小林昭二も登場しています。またウルトラQの初期では登場するジェット戦闘機がセイバー型だったのに対し、このエピソードではロッキードF-104Jスターファイターに変わっています。調べたら自衛隊での実戦配備は1963年から始っていました。丁度このエピソードの放送当時、主力戦闘機の地位を占めるようになっていたんでしょうね。
またケムール人の目的が科学が進歩して人口を大幅に増やせたけど、肉体の衰えだけはどうしようもなく、地球人の肉体を狙ったということで、ジェリー・アンダーソンのUFOと共通性があります。それから一度警官に銃で倒された等身大のケムール人がその後巨大化するというのは、後の東映の戦隊シリーズの超基本設定でおそらくルーツはこのエピソードではないかと思います。