マックス・ヴェーバーの「ローマ土地制度史―公法と私法における意味について」の日本語訳の第48回を公開

「ローマ土地制度史―公法と私法における意味について」の日本語訳の第48回を公開しました。塩野七生が「勝者の混迷」と呼んでいる、ローマの3回のポエニ戦争の後の期間ですが、スキピオがカルタゴの土地に塩を撒いて二度と穀物が獲れないようにした、というのは多分大嘘で、ローマにとっては当時は肥沃な穀倉地帯であったカルタゴの領地がいきなり丸ごと手に入った訳で、それの使い方を巡って、グラックス兄弟の改革による都市プロレタリアートと化した貧農への土地授与だけでなく、元老院のメンバーである世襲貴族による奴隷を使った入植と農園化など、様々なことがこの北アフリカで起きたのだと思います。

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