
聖書に出て来る、メシアもキリストも意味は「油を注がれた」という風に説明されています。実際に日本語聖書では文語聖書からずっと「油を注がれた」と訳されてきています。(正確には文語聖書は「膏を注がれた」)
私はこの説明聞くと、左のシーンを想像します。(これは元々「聖☆おにいさん」というマンガに出て来たシーンをChatGPT5に書き直してもらったもの)
実は英訳聖書では「注ぐ」ではなく「塗る」(anoint)が使われている場合がほとんどです。実際に当時の「香油」というのはバターや軟膏に近いものだったらしく、液状のものをドバドバ注ぐというイメージではありません。正しいイメージはおそらく下の絵(これもWeb上にあった絵をChatGPT5に描き直してもらったもの)が近いと思います。このシーンはサムエル記下でのダヴィデが王に即位するシーンです。牛の角の容器に入った香油を「垂らして」「塗り広げている」のが一番近いんじゃないかと思います。なお旧約聖書の創世記の中には「石に香油を注いで聖別する」というのも出て来るので「注ぐ」がなかった訳ではありません。古代であっても香料となるものは数十種類あったようですし、蒸留技術はまだないのでアルコールに溶かしてではありませんが、オリーブ油に原料を入れて煮出したり、場合によってはワインに溶かしてというのもあったようです。なので粘度も色んなものがあったのだと思います。