Wikipediaによると荒井献先生が今年の8月に亡くなられていたようです。丁度今、ジョルダノ・ブルーノとヘルメス主義に関する本を読んでいて、グノーシスとも関係があるため、荒井先生のことを思い出していた所です。荒井先生には教養学科の時の最後の半年、使徒行伝の成立に関する授業を受けました。丁度「パウロの回心」の所のテキストの訳読が私の担当になり、そのテキストに「パウロに関する伝承には誤りが多く含まれていた」というのを受けて、「あなたの(ドイツ語の)日本語訳は非常に正確でした。」と誉めていただいのが私にとっては懐かしい思い出で、今ヴェーバーの未訳の論文の初日本語訳なんていう無謀なことをしているのも、ある意味その時誉めていただいのが遠い昔ですがある意味契機になっています。