白井喬二の「捕物にっぽん志」の連載第8回を読了。「人物往来 歴史読本」の昭和37年1月号です。この回は1回の読み切りで、一休禅師のお話です。京都の寺社奉行の蜷川新左衛門が、一休禅師のことを民衆の心を惑わす売僧(まいす)ではないかと疑って部下を偵察のために貼り付けます。そんな中、一休禅師は贔屓筋となんと遊郭に出かけます。そこである絶世の美女の傾城を巡って二人の遊侠の徒が喧嘩をします。それを一休禅師が仲裁しますが、その後何と一休禅師はその傾城と床を共にし…というお話です。もちろんオチがついていますが、白井が一休禅師を取り上げたのはこれが初めてのように思います。
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