NHK杯戦囲碁 鈴木歩7段 対 余正麒7段

jpeg000 233本日のNHK杯戦の囲碁は黒が鈴木歩7段、白が余正麒7段です。鈴木7段は1回戦で淡路修三9段を見事破っての勝ちあがり、余7段は1回戦シードです。対局は序盤鈴木7段が右下隅に厚みを築きます。それに対し白が左下隅にかかって行きましたが、黒はこの白を攻める展開になりました。結果的に白は黒の包囲網の中で治まり、黒は中央で厚みを築きました。上辺が黒模様になったので白は上辺に打ち込みました。この白を攻める過程で、黒は左上隅の白に対し、地をえぐって攻めましたが、白はここで挟み付けを打って黒の厚みを分断しました。その後の折衝で大きな劫になりました。白は左上隅に潜り込んだ黒の眼を取る劫立てを打ち、黒はそれを受けずに劫を解消しました。黒の課題としては左上隅で取られた黒をうまく利用して締め付け、上辺の白を取ってしまうことでしたが、結果的にうまくいかず、ここで白が優勢になりました。ヨセでは白は固く打ったので黒は頑張って追い上げ、一時はかなり形勢が接近しました。しかしながら、白が左上隅から上辺に渡ろうとしたのが大きく、黒はこれを劫で阻止しようとしました。しかし劫立ては白の方が多く、劫は白が勝ってここで白が再度優勢になりました。終わってみて、白の2目半勝ちでした。今期のNHK杯戦で女流が3人2回戦に進みましたが、2人が敗れ、残りは謝依旻6段のみとなりました。

白井喬二作品についてのエントリー、リンク集

このブログ「知鳥楽」においての白井喬二作品及び白井喬二に関わるトピックについてのエントリーは2019年9月時点で合計200を軽く超えております。このために記事を参照される方の便宜を考え、リンク集をここに作成し公開することにしました。
インターネット上での白井作品についてのレビューはこれまで私が見た限りではごく限られた作品(せいぜい「富士に立つ影」、「新撰組」、「盤嶽の一生」程度)についてのものしか見当たりませんし、書籍でも大衆文学に関する書籍はこれまで10数冊程度読みましたが、これだけのレベルの白井作品を紹介したものは私の知る限り皆無です。大衆小説の実質的な命名者でありかつ創始者でもあり、実質的にこの分野を矢継ぎ早に発表した初期の傑作群で確立させた作家ながら今はほとんど忘れられている、白井喬二について少しでも理解を深めていただけたら幸いです。(このブログで新たに発見した白井作品については適宜Wikipediaの白井喬二のページの書誌情報に反映しています。{2019年8月付記:Wikipediaへのコンテンツ追加は中止しました。今後はそちらは更新しません。書誌情報はこちらを参照ください。}この書誌情報は国立国会図書館の検索、古書店検索サイト(「日本の古本屋」)での検索、そしてヤフオクでの検索で得られた情報を集めたもので、白井自身の著作(自伝である「さらば富士に立つ影」と評論集の「大衆文学の論業 此峰録」)の巻末に載っているものよりも更に詳細になっており、他で得られない唯一のものです。)

(尚、以下のリンク先のレビューは、白井喬二作品の多くが現状入手困難であることを考え{白井喬二の著作権保護は2050年まで有効なので青空文庫にも現時点では何も収録されていません。また雑誌や新聞掲載だけで終わり、単行本未刊行の作品も多数あります。古書店での入手も限定的で手間とお金がかかります。}、その多くがある程度ストーリーを明らかにするものになっております。その点をあらかじめご承知の上、参照願います。)

※富士に立つ影
裾野篇 江戸篇 主人公篇 新闘篇 神曲篇 帰来篇 運命篇 孫代篇 幕末篇 明治篇 総評
読み直し(2回目)
裾野篇 江戸篇 主人公篇 新闘篇 神曲篇 帰来篇 運命篇 孫代篇 幕末篇 明治篇 総評
※新撰組
新撰組 上
新撰組 下
※盤嶽の一生
盤嶽の一生
盤嶽の一生(続き)
由公の回顧録(「嶽の一生」別篇)
怪建築十二段返し
神変呉越草紙、柘榴一角
金色奉行
翡翠侍
珊瑚重太郎
金襴戦
帰去来峠
神曲 左甚五郎と影の剣士
※国を愛すされど女も
国を愛すされど女も(上)
国を愛すされど女も(下)
さらば富士に立つ影
兵学大講義
忍術己来也
※祖国は何処へ
民人篇 革新篇 尖端篇 心影篇 島嶼篇 海奴篇 異邦篇 結晶篇 寸終篇 総評
寶永山の話
※雪麿一本刀
雪麿一本刀(上)
雪麿一本刀(下)
東遊記
※南総里見八犬伝
南総里見八犬伝(上)
南総里見八犬伝(下)
上杉謙信
石童丸
桐十郎の船思案、蜂の籾屋事件、傀儡大難脈
初期短篇集(「寶永山の話」以外)
※源平盛衰記
源平盛衰記(上)
源平盛衰記(中)
源平盛衰記(下)
露を厭う女
桔梗大名
※瑞穂太平記
瑞穂太平記(上古篇、大化篇)
瑞穂太平記(奈良篇、平安篇)
瑞穂太平記(源平篇)
瑞穂太平記(続源平篇、中興篇)
瑞穂太平記(戦国篇)
白井喬二 戦後作品集 天の巻 坂田の金時
白井喬二 戦後作品集 地の巻 石川五右衛門
白井喬二 戦後作品集 人の巻 明治媾和
沈鐘と佳人
坊ちゃん羅五郎
続坊ちゃん羅五郎
天晴れ啞将軍
霧隠繪巻
男一匹
満願城
地球に花あり
隠密道三道中記
第二の巌窟
至仏峠夜話
古典の小咄
薩英戦争
釈迦・日蓮
後の月形半平太
孔雀屋敷
大衆文学の論業 此峰録
維新櫻
斬るな剣
従軍作家より国民へ捧ぐ
文学者の発言
捕物時代相
伊達事変
伊賀之介飄々剣
河上彦齋
洪水図絵
ほととぎす
小説ベスト10
戦国武将軍談
中江藤樹・孔子
西郷と勝安芳・孫文
小村寿太郎・汪精衛
北条時宗・忽必烈
伊藤博文・袁世凱
侍匣
唐手侍
華鬘(げまん)の香爐(贋花)
わが憂国の教壇記(エッセイ)
国民童話 自然のめがね 科学知識篇
維新の志士を憶ふ(エッセイ)
盟路
綺羅の源内
修羅春告鳥
春雷の剣
江戸市民の夢
築城秘話(エッセイ)
宇都宮釣天井の真相(エッセイ)
十両物語
※幽閉記
幽閉記(1)
幽閉記(2)(完読)
独楽の話(エッセイ)
※外伝西遊記
外伝西遊記(1)
外伝西遊記(2)
外伝西遊記(3)(完読)
白井喬二の作品での女性の主人公
※黒衣宰相 天海僧正
黒衣宰相 天海僧正(1)
黒衣宰相 天海僧正(2)
黒衣宰相 天海僧正(3)
黒衣宰相 天海僧正(4)
黒衣宰相 天海僧正(5)(完読)
※陽出づる艸紙
陽出づる艸紙
陽出づる艸紙(2)(つるぎ無双)(完読)
天誅組(18回中2回のみ読了)
白井喬二と「万能児、万能人間」
東海の佳人(一部未読)
白井喬二と佐渡金山
無辺と瓢吉槍
※豹麿あばれ暦
豹麿あばれ暦
豹麿あばれ暦(2)(完読、但し中断作品)
人肉の泉(連載第1回目)
人肉の泉(連載第9回目)
先覚者(後半未読)
本能寺前夜の織田信長
※捕物にっぽん志
捕物にっぽん志(1)
捕物にっぽん志(2)
捕物にっぽん志(3)
捕物にっぽん志(4)
捕物にっぽん志(5)
捕物にっぽん志(6)
捕物にっぽん志(7)
捕物にっぽん志(8)
捕物にっぽん志(9)
捕物にっぽん志(残り全部)
守綱雨
平凡社の白井喬二全集全15巻の内容
平凡社の白井喬二全集の第5巻の「中篇集」の内容
平凡社の白井喬二全集の第15巻の「随筆感想集」の収録内容
学芸書林の「定本・白井喬二全集」の収録内容
東亜英傑伝 一 豊臣秀吉・成吉思汗
東亜英傑伝 七 山田長政・張騫
電碁戦後日、実話の罐詰、掌篇フースーヒー(エッセイ)
※昼夜車
昼夜車(1)
昼夜車(2)
元禄快挙(未完作品)
想い出の中谷 博
紫天狗
葉月の殺陣
湖上の武人
名工自刃(漫画原作)
桃太郎病
虞美人草街
「国史挿話全集」と「日本逸話大事典」の関係
随筆感想集(平凡社の全集第15巻収録)
捕物源平記
竹林午睡記
登龍橋
大膳獵日記
巷説怪猫の城 -久留米城-
風流名士手帖(エッセイ)
魂を守りて 金属工芸に躍進の大器岩井清太郎伝
2017年11月7日時点での白井喬二未読作品
柳沢双情記
「富士に立つ影」の映画(1942年)
Kyoji Shirai and Niju-ichi-nichi kai
The life of Kyoji Shirai and his works (1)
The life of Kyoji Shirai and his works (2)
玩具哲学(エッセイ)
Fuji ni tatsu kage (A shadow standing on Mt. Fuji)
信長と鉄火裁判
「富士に立つ影」を高く評価した人達
白井喬二のポートレート(昭和7年)
民主のおもかげ 福翁自伝の話(エッセイ)
若衆髷(わかしゅわげ)(連載2回分)
若衆髷(わかしゅわげ)(完読)
小説義塾(エッセイ)
春月を語る(エッセイ)
Bangaku no Issho (The life of Bangaku)
筒井女之助
新藤兼人と「盤嶽の一生」
逍遙の歴史小説論と現代のそれと(エッセイ)
Shinsen-gumi
山中貞雄監督の映画「盤嶽の一生」のプログラム
TVドラマの「盤嶽の一生」の第1回
梁川庄八
読切小説 白井喬二自選集(梁川庄八、相馬大作、関根弥次郎、風流刺客、平手造酒、般若の雨)
梁川無敵伝 他七篇(「梁川無敵伝」、「鬼傘」、「鉄扇の歌」、「大膳猟日記」、「柳腰千石」、「後藤又兵衛」、「心学牡丹調」、「殖民島剣法」)
ロンドン爆撃(シュタッケンベルク原作)
白井喬二著作書誌情報
江戸から倫敦へ(連載一回分のみ)
仕事部屋を覗く3 白井喬二氏
銀の火柱(厨井道太郎名義)
山中貞雄監督の「盤嶽の一生」のシナリオ
時代日の出島(連載三回分のみ)
白井鶴子(喬二の奥さん)の「我が良人(をっと)への衷心よりの願ひ」
鳳雀日記、他のエッセイ(雑誌「騒友」掲載)
「大衆文学はどうなるだろうか」(「新潮」1933年4月号の座談会)
国民文学論
熊木公太郎も白井喬二の分身?
白井喬二の未読本(龍ケ崎市歴史民俗資料館蔵)
麒麟老人再生記――久米城クーデター余聞
私の歴史文学観(エッセイ)
彦左一代・地龍の巻
日本刀(「序曲」のみ)
彦左一代・天馬の巻
強い影武者
名乗り損ねた敵討(戯曲)、紙城(エッセイ)